2021年10月22日「意外とすごい?ダンゴムシという生き物」
「意外とすごい?ダンゴムシという生き物」
みなさんは子供の頃、ダンゴムシを見つけると何かでつつき、丸ませて遊んだ経験はありませんか?
ダンゴムシという名称をもちながら、案外ほかの虫に比べて苦手な人が少ない印象です。
ところで、ダンゴムシは水に強いということをご存知でしたか?
実はその名前とは裏腹に、ダンゴムシは節足動物の甲殻類というグループに属します。
そうです、甲殻類ということはカニやエビの仲間ということになります。
そのため、団子のように丸まった際に坂道を転がってしまい、水たまりや池に落ちてしまってもすぐさま溺れるということはありません。
丸まったまま水底に沈み、地面についたあとゆっくりと広がって陸を目指します。
甲殻類に属しているからこそ、水中に落ちても冷静に動けるのです。
水を苦手とするほかの虫とは違いますよね。
とはいえ、多くの甲殻類のようにえらは発達しておりません。
ではどのように水中で呼吸をしているかというと、 おなか側に“白体”と呼ばれる呼吸器があり、そこに空気を溜め込んでいます。
溜めた空気を使い、水の中に入っても一時的に呼吸ができるのです。
この夏、ダンゴムシを見かけたらぜひこの話を思い出してみて下さい!