2020年10月23日「コロナウイルス対策で人と猫の風邪はどう変わった?」
「コロナウイルス対策で人と猫の風邪はどう変わった?」
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的でマスクの着用が当たり前になり、小まめに手洗いやうがいなどをするようになりました。
その影響からか、人における一般的な風邪やインフルエンザの発症数が、例年と比べて大幅に減ったというお話を先日聞きました。
実際、自分を含めて周囲の知人も、風邪にかかり体調を崩した方はいつもよりも少ないように感じられます。
予防意識の向上がこうした効果として出てきているのでしょう。
一方で、猫ちゃんの場合は人と少し異なっているようです。
猫風邪の多くは他の猫ちゃんから新しくうつって発症するものではなく、幼い頃から体内に隠れているウイルスが、様々な影響を受けて活動が活発化することで発症します。
その例が、猫風邪の原因ウイルスの1つであるヘルペスウイルスです。
このヘルペスウイルスを有している猫ちゃんは、自身の免疫力が低下するとウイルスが活発になり様々な症状が出ます。
猫ちゃんの免疫力が低下する原因の多くは、ストレスや環境の変化です。
新型コロナウイルスが出現したことで人間社会が大きく変わり、猫ちゃんにとっても今までとは異なるストレスや負荷がかかるようになりました。
ご家族の方がおうちにいる時間が増えたことも場合によっては猫ちゃんのストレスにつながっているかもしれません、
そのため、コロナウイルスが間接的に影響し、猫風邪の発症が増えている可能性があるのです。