2020年06月14日「犬の噛み合わせ、アンダーとオーバーとは?」
「犬の噛み合わせ、アンダーとオーバーとは?」
みなさんが飼われているワンちゃんの中には、若い頃から”噛み合わせが悪い”と動物病院で指摘された子がいるのではないでしょうか?
その時に、”アンダー”とか”オーバー”という言葉を聞いたかも知れません。
なんだか野球の投球方法のようですが、本日はこの2つのワードについて簡単にご説明します。
難しい言葉ですが、噛み合わせが悪いことを”不正咬合”と呼びます。
この不正咬合のうち、上顎よりも下顎の方が長く、下の前歯が上の前歯を覆うように前に出ている状態をアンダーショットと言います。
短頭種であるパグやブルドックの唇をめくって見ると、実はほとんどの子が下顎が出ており、このアンダーショットなのです。
一方で、下顎よりも上顎が長く、上の前歯が下の前歯を覆いかぶさるように前方に出ている状態をオーバーショットと言います。
こちらの方がアンダーショットに比べて出会うことは少ない印象です。
一定数の不正咬合は、親からの遺伝で生じるとされます。
そのため、アンダーショットが多い犬種もいるのです。
人間であれば噛み合わせは矯正することがほとんどですが、犬の場合アンダーの子もオーバーの子もそのまま生涯を全うすることが多いでしょう。
唇に歯が当たってしまったり、歯肉を傷つけたりしてしまうようであれば全身麻酔下での矯正手術が必要になることはありますが、実際そうなることは決して多くありません。
何か弊害を生じている場合には、お近くの動物病院へ相談してみましょう。