2020年12月07日「ワンちゃんのほくろ。見つけたら何をするべき?」
「ワンちゃんのほくろ。見つけたら何をするべき?」
“ほくろ”とは、色素細胞になりきることができなかった“母斑(ぼはん)細胞”が、何らかの理由で増えてしまい、塊となったものを呼びます。
そのため、ほくろもいわゆる“腫瘍”の一種ですが、多くの場合、大きくなったり転移することがなく悪さをしない傾向にあるため、良性腫瘍と考えられています。
このようなほくろの定義は、人のお医者さんによって決められているものですが、ワンちゃんでも同様と考えられます。
実際、人の病院ほど、動物病院ではほくろという言葉を使いません。
それでも、色素細胞の元になる細胞が増えて大きな塊になることは、ワンちゃんでも多々見られます。
ワンちゃんにほくろを見つけたらどうしたらいいでしょうか?
まずは、身体の他の場所にもないかどうか、毛を掻き分けて見てみましょう。
そのあと、見つけたほくろの位置とその大きさをしっかりと覚えておいて下さい。
ご家族の方と一緒に共 有しておくと、なお良いでしょう。
ほくろは一般的に良性なので、急に大きくなったり、数が一気に増えたり、転移することは滅多にありません。
もし、このような変化が見られた場合には、悪性腫瘍のメラノーマの可能性があるため、早めに動物病院を受診しましょう。