2020年04月22日「飲水量のおはなし」
「飲水量のおはなし」
突然ですが、ご自宅のわんちゃん・猫ちゃんは1日にどのくらいのお水を飲んでいますか?
実は、1日の飲水量は、健康状態をチェックする上で、大切なバロメーターとなります。
明らかに増えている場合、命に関わる重大な病気が隠れている可能性があります。
例えば、糖尿病やクッシング症候群(わんちゃんで多い)、甲状腺機能亢進症(猫ちゃんで多い)と呼ばれるホルモンが関わる病気や、腎臓や肝臓の疾患、感染症などが、そのような症状から中?高齢のペットさん達に多く見つかる病気です。
目安は体重1 kgあたり100 cc(1日量)です。
そのため、体重が5 kgのわんちゃんであれば500 cc(ペットボトル1本)、10 kgの子であれば1 Lのお水を飲んでいる場合には、明らかに多過ぎます。
ちなみに60 kgの人だと、1日に6 L飲んでいることになりますね。
自分はそこまで頑張っても飲めません>
実は、先ほどご紹介した病気を持つ子の半数近くは、
飲水量の増加から見つかることが多いのですが、
病気と分かるまで、ご飯はしっかり食べていたり、元気にお家を歩いていたりすることがほとんどです。
こうした病気により、食欲が無くなってしまったり、ぐったりして元気がなくなったりしてから慌てて動物病院で治療を開始しても、手遅れになってしまうことがあります。
早い段階で見つけてあげることで、うまく病気と付き合いながら長く元気に生活できますので、今日からわんちゃん達の飲水量もチェックしてみて下さい。