2020年04月05日「アナフィラキシー」
アナフィラキシー、あるいはアナフィラキシーショックはご存知でしょうか?
一度、ハチに刺された方が、二度目に刺された際に強いアレルギー反応を起こし、最悪の場合、ショック状態に陥り、死に至る恐れもある大変怖い反応のことで有名ですが、わんちゃん・ねこちゃんにも存在します。
わんちゃん・ねこちゃんで最も多いのは、予防接種(ワクチン)によるアナフィラキシーです。
先日、予防接種を打った後にお顔がパンパンに腫れてしまった、ミニチュア・ダックスフンドのショコラちゃん(仮名)。
ワクチンに対して身体が過剰に反応してアレルギーを起こしてしまったようです>
ショコラちゃんの場合は、お顔が腫れただけでその後すぐに治療を行なうことで事無きを得ましたが、症状の強い子の場合には命の危険があります。
実は、ミニチュア・ダックスフンドちゃんはアナフィラキシーを起こしやすい体質で有名なのです。
さらにワクチンだけではなく、抗生物質や造影剤、麻酔薬に対してもアナフィラキシーを起こすことがあり、一度具合が悪くなっ た子は同じものに対して再度アレルギー反応が生じることが多いので注意が必要です。
特に、引っ越しなどで動物病院が変わる際、そのような経験があった場合には受診時に必ず獣医さんへ伝えましょう。