2020年05月03日「うちの子のお耳がパンパン、これって耳血腫?」
「うちの子のお耳がパンパン、これって耳血腫?」
耳血腫という病気を聞いたことがあるでしょうか?
外耳炎などによりお耳の痒みがあり、頭を強く振ったり、引っ掻いたりすることで、お耳の毛細血管が破れてしまい、お耳の皮膚の中で血腫ができてパンパンに腫れてしまうことを耳血腫と言います。
「最近、左耳をやけに気にすると思ったら、昨日からパンパンに腫れていて…」
と、アメリカン・コッカー・スパニエルのシュガーちゃん(仮名)
腫れているところに注射針を刺すと、血液が溜まっていました。
これはわんちゃんでも猫ちゃんでも生じます。
特に、垂れ耳のわんちゃんでは、頭を振った時にお耳が大きく揺れるため、その危険性は大きいと言われます。コッカーやゴールデンレトリーバーの子が比較的多い印象です。
また、アレルギーをお持ちのわんちゃんもお耳が痒くなることで耳血腫になりやすいです。
軽症であれば針を使って溜まった血液を抜いたり飲み薬で治療しますが、再発することもあります。
再発が繰り返されたり、重症な場合には外科手術を必要とすることがありますので注意が必要です。
そのままほっておくとお耳に痛みが残ることがあり、さらにお耳の形が変わってしまったり硬く繊維化してしまいますので、パンパンに腫れていることに気づいた時点で動物病院へ受診しましょう。