2020年07月10日【「安楽死処分」は誰がしているのか】
【「安楽死処分」は誰がしているのか】台湾の熱心な若き獣医師が、犬を殺処分する際の薬品を自分に注入して自殺するという、ショッキングな出来事が2016年に起きました。休日を返上してまで犬たちのために働いてきた彼女は、ある番組にペットの殺処分について取り上げられた後、世間から一気に叩かれることになります。それは、二年間で700匹もの犬猫を殺処分したことを明かしたために、世間の人々が彼女を責めたからです。彼女は「美しき虐殺者」とまで呼ばれました。彼女が残した遺書には「私の死によって、捨てられた動物にも命があるということを皆さんに分かってもらえればうれしいです。(問題の)原因に対処する重要性を政府に理解してもらいたいです。命を大切にして」と書かれていました。(参考サイト引用)彼女は本当に悪者でしょうか?日本では薬品を注射する方法ではなく、犬を密閉された部屋に入れ、二酸化炭素を短時間に注入して窒息させる方法が取られています。急に空気が薄くなることで犬たちは痙攣し、もだえ苦しみながら死んでいきます。これを日本では「鎮静麻酔作用で安楽死させている」と平然と謳っているのです。薬品を使わないのはコストが掛かるから。薬品に切り替えている自治体も増えてはいるようですが、大事ことはそこではありませんよね。ペットを殺しているのは、ペットを捨てた人です。直接手をかけている人を非難するのはたやすいことですが、すべての国民が責任を感じるべきことではないでしょうか。安易に誰かのせいにしている限りは、解決できない問題と言えるでしょう。参考URL:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38851315