2020年05月29日「犬猿の仲」の由来
「犬猿の仲」の由来仲が悪い者同士を「犬猿の仲」と喩えますが、これは字面のまま、犬と猿は仲が悪い、という事実から作られた言葉です。ですが、その由来・起源については諸説あり、どれが本当かは今も分かっていません。その中で面白いものをピックアップしてご紹介します。①十二支が起源 十二支というと、神様が動物たちを元旦に挨拶に来させて、早く着いたものから順番に、一年間大将になれる権利を与えるというお話です。順番争いが激しいネズミと猫のエピソードは有名ですが、実は猿と犬との間にも、密かにトラブルが勃発していました。猿は犬の妨害をして、先に神様のところに辿り着きました。そのせいで犬は遅れて、11番目の到着になってしまったという言い伝えがあります。その悔しさから、犬は猿を見かける度に威嚇して吠えるのだそうです。②西遊記が起源 中国の物語である西遊記が起源だという説もあります。猿である孫悟空が天界にやってきて悪さをした時、神様は悟空を捕まえて懲らしめるために犬を放って戦わせたというお話があり、その時の描写から、猿と犬の仲の 悪さをイメージしたのではないかと言われています。「犬猿の仲」と同じような意味のことわざは世界各地にあり、日本発祥なのか海を渡って来たのかも謎です。いろいろな説が混ざり合って、今まで語り継がれてきたのかもしれませんね。