2021年01月22日「動物病院におけるオンライン診療とは」
「動物病院におけるオンライン診療とは」
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、人の病院でもオンライン診療が普及してきましたね。
実は、ペット医療においてもオンライン診療が認められつつあるものの、まだまだ一般的とは言えません。
それには、獣医療を縛る法律が関係しています。
獣医療法では、獣医師は“診察”無しに診断書を作ったり、治療薬を処方したりしてはならないことと定められています。
ここでいう“診察”とは、普段の動物病院での診察のように、直接患者であるペットを目の前にして、獣医師が触ったり聴診したりして病気を探ることを指しています。
そのため、本来は対面での診察を省略して、ワンちゃん・猫ちゃんの治療は行ってはならないのです。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、すでに1度直接の診察を終えているワンちゃん・猫ちゃんであれば、継続のお薬の処方に限って電話やオンライン上での診察を認めると、緊急事態宣言下において獣医師会から提言されました。
まだまだ、COVID-19の感染者数が減らない以上、動物病院でもオンライン診療が一般的になっていくのかも知れませんね。