2021年01月06日ナマズのヒゲは何のためにある?
ナマズのヒゲは何のためにある?ナマズは、ナマズ科に属する淡水魚で、世界中に分布する肉食魚でもあります。貪食で何でも食べ、その体長は3メートル、重さ200キロ以上になるものも存在します。見た目はとても独特で、魚なのに鱗もなく、大きな口の横からは細長いヒゲが生えています。ナマズのこのヒゲが、どういった役割を持っているかご存知でしょうか?ヒョロリと長く伸びているためにヒゲと呼ばれていますが、ナマズに体毛はありません。これは本当のヒゲではなく、皮膚が細長く伸びたものです。このヒゲはナマズの意思で自在に動かすことができ、触れたものの触感や、対象物との距離、硬さや大きさを認識しています。昆虫の触角猫のヒゲと同じ役割を持っているのです。ナマズが英語で「キャットフィッシュ」と呼ばれるのも、この似たようなヒゲを持つことが由来となっています。ナマズは夜行性の魚です。そのため目はあまり発達しておらず、視力も良くありません。その分、ヒゲの触覚を頼りに餌を探したり、外敵から身を守っています。ただ、ヒゲの精度はあまり高くないらしく、獲物を判別して確実に狙って食べるのは下手なようです。何でも口に入れてしまう貪食な行動も、そういった不器用さを補うために進化した結果なのかもしれませんね。